東海若手起業塾

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東海若手起業塾事務局ブログ

2017年6月28日 (水)

【第10期・活動報告】一次選考&第1回「ブラッシュアップ研修」を実施しました!

こんにちは。東海若手起業塾事務局スタッフの小池です。
第10期の起業塾には、東海4県の14名の起業家からご応募をいただきました。
西は三重県伊勢市、東は静岡県東伊豆町から、テーマも年齢も多様な起業家が集まりました。
告知やご紹介などにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!!


ブラザー担当者と事務局スタッフによる一次(書類)選考を経て、
最終選考会に出場する9名の起業家を選出いたしました。下記が、そのメンバーです!

・中山拓さん @三重県伊勢市 (日本モッキ
・知念佑樹さん @愛知県名古屋市 (知健)
・坂元玲介さん @愛知県豊田市 (合同会社P-BEANS
・安形真さん @愛知県新城市 (合同会社アグリホリック
・長尾晴香さん @愛知県岡崎市 (Vivaおかざき!!
・荒武優希さん @静岡県東伊豆町 (NPO法人ローカルデザインネットワーク
・杉山真之介さん @静岡県浜松市 (浜松若者社中)
・天野浩史さん @静岡県静岡市 (NPO法人静岡フューチャーセンター・サポートネットESUNE
・玉川幸枝さん @岐阜県瑞浪市 (合同会社プロトビ


この9名の起業家を集めて、6月27日(火)に第1回「ブラッシュアップ研修」を開催しました。

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川北秀人さん(IIHOE)を講師にお招きし、最終選考会後(本科)に臨む前段階(予科)として、4時間の濃密な時間を過ごしました。
この日、もっとも重要なテーマとして語られたのが、【徹底的な当事者理解】

「自分は、事業のニーズと対象を正しくとらえられているか?」

「社会の変化に応じて進化し続ける起業家であるために、今何をしなくてはいけないのか?」

「社会的な事業が普遍的になりつつある今日、起業家にはどのような戦略が必要なのか?」

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この日初めて出会う考え方やデータ、未来の社会像に真正面から向き合い、
その情報の質と量に、圧倒される起業家も多かったはず。
このブラッシュアップ研修が、起業塾の関係者やOBOGから「滝」と呼ばれる所以です。

この「滝」に打たれて、起業家として、一人の人間として、
次にやるべきことが見えてくるか。
次回の研修や、最終選考会でその成果が問われます。

起業家にとっては大変な時間ですが、視座を飛躍的に高める機会です。
みなさまの地域や、関心のある分野の起業家の成長を楽しみにして、また見守ってください!

※8月20日(日)午後には「最終選考会」を開催します(一般公開イベント)。

▼第1回「ブラッシュアップ研修」
満足度:95点(平均/100点満点中)
感想(一部抜粋)
・自分と近い考え方やフィールドの人とだけ話していては気づけなかったことが見えました。自分たちの事業以外も見る中で、事業を形にしようとするあまり見落としていた根本的な問いをたくさん得ることができました。
・事業継続は社会課題の解決ではないという視点を得られた。考えたこともなかった。本当にありがとうございました。
・自分の考えの浅さを実感しました。しっかり構造を理解して考えを深めていきたいです。
・川北先生の説明や、最後のフィードバックは、自分の足りなさを痛感できました。本当に勉強になりました。
・社会を変えたいのか、社会に良さそうなことをしたいだけなのかを、突きつけられました。

(東海若手起業塾事務局 小池)

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2017年5月18日 (木)

【活動報告】第10期「募集説明会」を開催しました!

こんにちは。東海若手起業塾事務局の小池です。
第10期「募集説明会」を開催し、4会場で合計35名のみなさまにご参加いただきました。

Photo1 5/11@三重会場
ゲストOB:生川真悟さん(東海若手起業塾 第8期生 /Lichenes[ライキニス] 代表)

Photo2 5/15@岐阜会場
ゲストOB:北村隆幸さん(東海若手起業塾 第2期生/NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん 代表理事)

Photo3 5/16@静岡会場
ゲストOG:井上美千子さん(東海若手起業塾 第9期生/きゃりこみゅ2 代表)

Photo4 5/17@三重会場
ゲストOB:首藤政俊氏さん(東海若手起業塾 第7期生/株式会社アルディ 専務取締役)

今年は、初めて「三重」「静岡」でも説明会を開催しました。
印象的だったことは、起業塾のメインターゲットである「すでに事業を始めている起業家」に加えて、
4つのどの会場でも、「学生」「自治体職員」の参加があったことです。
学生さんの多くは、今後ご自身で起業する際の参考や、情報収集に。
自治体職員さんは、地域課題そのものや、それを事業で解決する起業家を知り、応援するために。
また、職員の枠を超えて、自身で課題に対して立ち上がりたい、という方もいらっしゃいました。
起業家を中心にした「生態系」が、着実に育まれていることを感じる4日間でした。
(もちろん、起業家の方々にも多数ご参加いただきました!)

「募集説明会」にご参加できなかった方々や、さらに詳しく相談したいという方々にむけて、
現在は「個別相談会」を開催中です。こちらの機会も、ぜひご活用ください!
詳細はこちら→ http://www.tokai-entre.jp/entry/entry_about/

(東海若手起業塾事務局 小池)

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2017年3月25日 (土)

【活動報告】第9期最終報告会を開催しました!

 3月25日(土)に「東海若手起業塾第9期最終報告会」を開催し、起業塾で半年間のチャレンジに挑んだ3名の起業家による報告会を開催しました。当日は、一般参加者が34名、関係者が25名と、大変多くのみなさまにご参加いただきました。

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 9期生の報告に先立って、IIHOEの川北秀人さんに「なぜ、今、東海若手起業塾?」と題した基調講演を行っていただきました。課題先進国の日本だからこそ、社会を変えるさまざまな「しかけ」が必要。川北さんには、東海地方が待つ未来の姿や、そこから想定される社会の課題を俯瞰的に考えることについて語っていただきました。

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 参加者の多くが印象的だったと語っていた、トヨタ自動車が実施している「トヨタ環境チャレンジ2050」の紹介。今から30年後の社会を想定し、その時に「何を」売っている会社なのか、そのためにはどんな組織である必要があるのか。未来を具体的に捉え、行動している例としてご紹介いただきました。

 基調講演の後は、いよいよ9期生の起業家の活動報告です。

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 福祉施設等のBCM体制の構築に取り組むそなえざぁしぞ〜か代表の渡嘉敷さんは、地域の「震災関連死を防ぐ」ための方法をこの半年間考え続けました。さまざまなヒアリングや調査を通じて見えてきた状況は、特に医療・介護的支援を必要としている人たちにとって、被災時でなくても日常的に不足している支援があること。地域に日常的な支援体制を構築しながら、震災への備えを進めていくことを渡嘉敷さんは選択しました。

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 それに対して、メンターからのアドバイスは三人三色、最後まで厳しく、愛のある内容でした。「目指すべき社会の姿は?」「もっと効果的に出来る方法があるのでは?」「内容がぶれていないか?」…良い意味での、起業塾ならではの「おせっかい」な支援が垣間見える瞬間でした。 Photo5  きゃりこみゅ代表の井上さんは、定時制高校生に向けたキャリア教育に関する事業プランを発表しました。定時制高校では、生徒の4人に1人が進路が決まらないまま学校を卒業します。早い段階で生徒と地域をつなぎ、さまざまなことを経験し、能力アップする機会をつくる取り組みを事業として実施します。起業塾では、ミッションやビジョンの明確化、事業モデルの作成やプレゼンのブラッシュアップなどに取り組みました。

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 CLAFAの安本さんは、発達障がいの子どもを持つ親へのアプローチについて発表しました。もともと子ども向けのサービスを展開していた安本さんですが、80名近い当事者や支援者に対してヒアリングを行った結果、親への支援やアプローチの必要性を発見。プレゼンでは、その経緯や方法を発表しました。

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 その後は、「フロアディスカッション」と題して参加者同士が感想などを話し合いました。

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 起業塾は今年で10年目を迎えます。10年前と状況が違うのは、社会的事業を行う起業家のロールモデルがこの地域に多く育っていること。そして、彼らのもたらす価値や、彼らのような起業家を育てることの重要さを、行政を含む多くの人々が気づいていることです。この日も、一般参加者として行政職員や金融機関職員、投資家、企業役職員などさまざまな立場の方々にご参加いただきました。

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 さらにもう1つ。ブラザー工業の社員の中にも、起業家と共に事業に取り組むことの重要性や意義を感じている方が大勢いることです。実はこの時点で、第10期のプロボノ希望者が定員超過していました。年々、起業塾への期待が高まっていることを感じます。

以上で報告会は終了。その後の懇親会も大盛り上がりでした。 第10期は近々、募集開始となります。今年度の起業塾にも、ご期待ください!

(事務局 小池)

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2017年3月10日 (金)

東海若手起業塾OBOGインタビュー Vol.5 生川真悟さん(Lichenes(ライキニス))

 

 ブラザー工業の100周年事業として2008年にスタートした「東海若手起業塾」は、地域や社会から必要とされる若手起業家の育成を掲げて、2016年3月までに8期38名(35組)の起業家への支援を実施し、現在は第9期生の支援に取り組んでいます。


 今回は、虐待予防に関する取り組みを実施する絵本作家、Lichenes(ライキニス)の生川真悟さん(8期OB)にインタビューを実施しました。エントリー当時は構想段階だった事業が、起業塾での支援期間を経て実際に形になりつつあります。どんな学びや経験があったのか、じっくり聞いてみました。




●起業塾にエントリーしたきっかけを教えてください。


生川)実行委員団体のNPO法人アスクネットでアルバイトをしていた関係で、声をかけてもらったのが直接的なきっかけです。それまでは、「自殺」や「生きづらさ」を減らしたいという想いから、絵本を使ったワークショップをしていました。起業塾で「こうなりたい」という明確な目標はあんまりなく、「社会を変える」というフレーズに反応して、社会への怒りと憤りを原動力にして応募しました。当時はほとんど「事業」ではなかったのですが、募集説明会で7期OBの首藤さんの話を聞いて、「缶詰がいけるんだったら自分もいける!(笑)」と思ったこともあるかな。


●起業塾ではどんな取り組みをしましたか?


生川)自分自身に何ができるのか、また社会のどんな人が協力してくれるのか、徹底的にリソース発掘のための取り組みをしました。起業塾の期間中に名刺交換したのは、大体600人くらい。例えば自分が実施しているワークショップの科学的根拠を得るために、大学にアプローチしました。3つの大学に声かけて、そのうち三重県看護大学と連携することができ、のべ400人からサンプルを得て、科学的な成果を得ました。



●東海若手起業塾にエントリーしたことで、ご自身の意識や行動はどのように変化しましたか?


生川)ブラッシュアップ研修で、ブラザー工業のプロボノの方にものすごく本質的な問いを突きつけられて、そこから「共感してもらうためには」とか「問題を実感させるためには」ということを考えるようになりました。東海若手起業塾は「起業家を育てる生態系」と言っているけど、それは「いろいろな種類の人がいる」ということ。誰にどんな情報が刺さるかわからないので、伝えるためのいろいろな手段や方法が必要ということに気づき、その方法が身についたかな。絵本作家なので、この部分が一番大きかったです。


事業面でも、どうやって事業を進めていけばいいかわからない状態だったのが、今はわかるようになったかな。自分の苦手分野にも気づいたので、逆にそれが得意な人とどうやって組むかを考えるようになりました。


●現在はどのような取り組みをされていますか?


生川)起業塾の期間中に考案した、妊婦に対して母子手帳といっしょに絵本を配布する取り組みが、もうすぐ実現します。最初数ページのイラストで、子どもと親の豊かな関わりを想起させる。後半のページには、子どもと親の交流を促す仕組みや、地域の支えてくれる場所のリストがあり、子どもと親が良い形でコミュニケーションを取ることを応援する一冊です。起業塾でメンターだったNPO法人ケア・センターやわらぎの石川治江さんが主体の取り組みなので、自分は得意な絵を描くことに集中できているのも助かっていますね。




こちらの絵本は4月頃に発表予定。完成が楽しみですね!

(東海若手起業塾実行委員会事務局 小池)

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2017年2月23日 (木)

塾生・プロボノのOBOGが新城市のフォーラムに登壇しました!

 新城市で開催された「チャレンジ事業が育つ地域づくりフォーラム」に、東海若手起業塾の塾生・プロボノのOBOGが登壇しました!


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 開催は1月21日(土)、2月11日(土)の全2回。新城市で起業などのチャレンジを育むための仕組みづくりについて、地域の企業経営者や支援者の方々とディスカッションを行いました。


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 東海若手起業塾の塾生からは、新城市産業自治振興協議会の委員も務める1期OG佐藤真琴さん(株式会社peer/株式会社prod)、3期OB安形真さん(合同会社アグリホリック)、7期OB首藤政俊さん(株式会社アルディ)が参加。地域の課題解決に挑むことになったきっかけや、過去の支援によって得られたこと、地域に期待することなどを話しました。

 ブラザー工業からは、谷口利典さん、間瀬康文さんが参加。支援者(プロボノ)として起業家に関わることの意義や、得られる価値について話しました。

 地域の企業や住民が起業家を応援する仕組みが、新城市では生まれつつあります。今後の展開が楽しみです。

 以上

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2017年2月13日 (月)

東海4県自治体向けに「起業/創業に関する環境・意向調査」を実施します!

 東海若手起業塾実行委員会は、地域課題の解決や地域資源の有効活用を目指す若手起業家やその候補者(協力隊員を含む)に対しての「定着・定住支援」や「創業支援」の現状、各自治体の取り組みを可視化することを目的として、以下のアンケート調査を実施します。

 なお、本調査の調査結果は、2017年3月25日(土)に開催する「東海若手起業塾第9期最終報告会」で発表し、その後、当団体のホームページ等でも公開します。

【調査対象】
 東海4県で、平成26年度〜平成28年度に「地域おこし協力隊」を募集・実施した46自治体の「地域おこし協力隊」担当部署

【自治体担当者さまへ】
 本調査にご協力いただく自治体担当者のみなさまを対象に、調査用資料を公開しています。ご自由にダウンロードしてお役立てください。
 以下のリンクからダウンロードができない場合、お手数ですが、info@tokai-entre.jpまでメールでご連絡ください。添付ファイルで送付させていただきます。

 ・「起業/創業に関する環境・意向調査」ご依頼書 (A4/1ページ/PDF)
 ・「起業/創業に関する環境・意向調査」調査票 (A3/1ページ/EXCEL)  ※PDF版はこちら

 お手数おかけいたしますが、みなさまのご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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2017年1月20日 (金)

東海若手起業塾OBOGインタビュー Vol.4 北村隆幸さん(NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん)

東海若手起業塾OBOGインタビュー
Vol.4 北村隆幸さん(NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん 代表理事)

 ブラザー工業の100周年事業として2008年にスタートした「東海若手起業塾」は、地域や社会から必要とされる若手起業家の育成を掲げて、2016年3月までに8期38名(35組)の起業家への支援を実施し、現在は第9期生の支援に取り組んでいます。


 今回は、岐阜県関市の地域活性化を目指して事業展開する、NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん代表理事・北村隆幸さん(第2期OB)のもとを訪問しました。中間支援とメディア配信を主な事業としながら、今年10月にはぎふNPOセンター副理事長に就任し、活躍の場が広がっています。「まちづくり」という言葉には多くの意味が含まれますが、北村さんが行っている「まちづくり」についてもお話を聞きました。


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      (左:関市非公認キャラクター「ぶう」 右:北村隆幸さん)




●起業塾にエントリーしたきっかけを教えてください。


北村:当時はNPOを立ち上げて間もない頃で、発行していたフリーマガジンの後につながる事業が思いつかずにいました。そんな時に起業塾の関係者からお声がけいただき、エントリーを決めました。

経営面とまちづくりの両方のためになることは何かという考えを深めたり、事業案を固めたかったということもありますし、その当時は事業計画をはじめとする経営面に関しても知識がなかったので、併せて学ぶことができればと思いました。



●起業塾ではどんな取り組みをしましたか?


北村: 関市の伝統産業である刃物製造をどうにか盛り上げたいという思いが昔からあるのですが、製造元などにヒアリングをしていると刃物づくりに関わる「職人」、特に研ぎ師などの、専門の職人が減ってきているということがわかりました。そこで、職人にスポットを当てた連載取材のメディア配信を行いました。


また、メンターから「結局、刃物会社の刃物の売り上げが上がらないと根本的な解決にはつながらない」とのアドバイスから、アウトドアに包丁ではなくキッチンバサミで料理をするというコンセプトで「アウトドアキッチンバサミプロジェクト」を発足しました。卒業後は、塾中に練りあげた事業計画を実行に移し、地元の刃物会社と共同でアウトドアに包丁を持っていかなくてもキッチンバサミで調理できるハサミを開発するプロジェクトを実施しました。



●東海若手起業塾にエントリーしたことで、ご自身の意識や行動はどのように変化しましたか?


北村:視野が広がったことが一番大きいです。社会の中で自分がどんな役割を担うことで目指す社会へ近づくことができるのか、誰の、何のために事業をするのかといった、自分軸ではなく、社会を軸にした考え方ができるようになりました。


また、メンターやOBOGから自分がやりたい事業に関するヒントをいただける人を紹介してもらい、普段ヒアリングできないような方の意見を聞くことでモノの売り方や発信の仕方を学ぶことができ、卒業後すぐに活かすことができました。


(第2期キックオフ合宿の様子。北村さんのプレゼンに注目する、メンターなど伴走支援者。)



●現在はどのような取り組みをされていますか?


北村:地図を見ると、関市の形がブーメランのようになっていることと、関市に若者が戻ってきてくれるようにという願い、2つの意味で名付けたフリーマガジン「ぶうめらん」は来年2017年で10周年になります。


昨年は、卒業後に進学や就職で県外へ移住してしまうケースの多い、「高校生」に向けたフリーマガジン「高校ぶうめらん」を発行しました。関市での働き方のイメージを持ってもらうことで、関へのUターンを選択肢のひとつとして考えてもらうために、高校生と連携したさまざまな企画を盛り込んでいます。


(「高校ぶうめらん」は、関市と隣の美濃市で学ぶすべての高校生に配布される。発行部数は4,000部。)


 また、関市の刃物の風習や使い方といった風土教育や刃物を文化にしていくための取り組みとして、刃物の祭典の開催や起業塾で決まったアウトドアキッチンバサミプロジェクトに関しては、テレビで取り上げていただいたこともありました。今は休眠中ですが、いつか掘り起こしたいと思っています。


 活動を続けていく中で、事業が多岐にわたり過ぎて、選択と集中した方が良いのではないかと悩んだ時期もありましたが、起業塾の卒業者プレゼンの機会に言われた「まちづくりという分野の柱は何本もあるもの。どんどんやりなさい」という言葉をいただけて、自信を持つことができ、今の事業の幅に現れていると思います。


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   今後も引き続き、起業塾OBOGの近況を当ブログにて発信します。興味のある方は、Facebookページの「いいね!」をクリックしてください!


  (東海若手起業塾実行委員会事務局 小池)

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2016年12月 2日 (金)

【活動報告】第9期中間研修

 12月1日(木)~2日(金)に、「東海若手起業塾 第9期中間研修」を開催しました。3人の塾生を支援するために、合計24人の支援者や先輩起業家が集結しました。9月の「キックオフ研修」から3ヶ月間、どのような取り組みを行ってきたかを振り返り、さらに事業変革を加速させるための2日間となりました。

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 「個別事業戦略会議」では、各起業家が事業の進捗状況をプレゼンテーションで報告し、 支援者側が課題を明確化し、解決策の例をを提示します。この日も、支援者からは様々な質問やアドバイスが起業家へ挙げられました。

「災害時だけでなく、平常時の状態を正確に把握しないといけない。普段からどんなケアサポートシステムが必要なのか、どういうシステムを構築したらいいのか、現実を見て回って現実の問題を知ることが必要。現実をあなた自身が『知る』こと。」

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「運動=人々の意識を変える=事業では『ない』。それでもやる必要があるかもしれないし、稼いで生きていくことを考えると優先度が下がるかもしれない。まず何をやるかをよく考え、整理すること。」

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「あなたのコアバリュー、お金払いたいと思わせる専門性や技術は何か? 今ないなら、どう身につけていくか? 自分が能力をつけるのが無理なら、できる人と一緒にやればいい。自分は誰で、何ができるのか、どうやって持続可能なモデルを作っていくのか?」

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それ以外にも、具体的本質的な問いかけや、実用的なアドバイスを数多くいただきました。

事業戦略会議が終わると、次は各起業家チームに分かれての個別作業です。残り3ヶ月の目標や過ごし方、課題解決方法を考えました。2日目の最後には、各チームの「後半戦の目標」を発表しました。

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また、第9期生の他にも、当日は多くの塾生OBOGが来てくれました!

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8期OBの生川さんは、最新の絵本案を持参して来て、内容のブラッシュアップの場として活用してくれました。

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7期OBの中島さんは、VR技術を使った検討中の新サービスを披露してくれました!



 なお、本研修では、以下の先輩起業家のみなさまがアドバイス・ご協力をくださいました。

・戸枝陽基さん (社会福祉法人むそう 理事長/NPO法人ふわり 理事長)
・石川治江さん (NPO法人ケア・センターやわらぎ 代表理事/社会福祉法人にんじんの会 理事長)
・山内幸治さん (NPO法人ETIC. 事業統括ディレクター)
・佐藤真琴さん(株式会社PEER 代表取締役社長/東海若手起業塾OB・OG会 代表)
・村田元夫さん (株式会社ピー・エス・サポート 代表取締役)
・毛受芳高さん (東海若手起業塾実行委員会 代表/一般社団法人アスバシ教育基金 代表理事)
・北村隆幸さん (NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん 代表理事/東海若手起業塾9期 コーディネーター)
・安形真さん (合同会社アグリホリック 代表/東海若手起業塾9期 コーディネーター)
・木村真樹 (コミュニティ・ユース・バンクmomo 代表理事/公益財団法人あいちコミュニティ財団 代表理事/東海若手起業塾実行委員会 理事・事務局長)


第9期も、残すところあと3ヶ月。引き続き、3名の起業家の事業加速とぶれない「軸」づくりを応援します!


(東海若手起業塾実行委員会事務局 小池)

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2016年11月 9日 (水)

東海若手起業塾OBOGインタビュー Vol.3 安形真さん(合同会社アグリホリック)

 ブラザー工業の100周年事業として2008年にスタートした「東海若手起業塾」は、地域や社会から必要とされる若手起業家の育成を掲げて、2016年3月までに8期38名(35組)の起業家への支援を実施し、現在は第9期生の支援に取り組んでいます。

   今回お話を伺った安形真さん(第3期OB)は、農業を通じた地域活性をしている合同会社アグリホリックを経営しています。野菜の生産から農家レストランの運営、活動拠点である新城市の若手起業家育成など、起業塾にエントリーした当時とは違う事業展開もされています。起業塾での経験が現在にどうつながっているのか、お話を伺いました。

 

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  ●起業塾にエントリーしたきっかけを教えてください。

  安形:当時は、私の祖父がスイカを生産することに長けていたので、祖父から教えを受けながらスイカを資源にして地域活性化をしようと、若者で戦略的にスイカのブランド化を目指す「しげじぃの命のスイカプロジェクト」を立ち上げ、スイカの栽培をしていました。年間400個以上のスイカを育て、スイカに関連したイベントを開催し、地元でニュースに取り上げて頂くこともありました。しかし、「スイカプロジェクト」で地域活性化を本当に実現するためのプロセスが見出せておらず、その確証もありませんでした。

   そんな時に、市民活動をいろいろと調べていく中で、東海若手起業塾の実行委員である木村さんに「やってみないか」とお声がけいただいたのが、きっかけです。

 
  ●起業塾ではどんな取り組みをしましたか?

  安形:メンターやOBOGから、さまざまなアドバイスをもらいました。混乱することもありましたが、それらのアドバイスを整理していくことで、自分が本当に実現したい、地域や社会のビジョンが明確になり、それを軸に考えられるようになったと思います。起業塾にエントリーする前は、自然の中で暮らすライフスタイルへの憧れもありましたが、本当にやりたいことはそういうことではない、とも気づくことができました。東海若手起業塾はOBOGの関わり合いが多く、当時ももちろんお世話になりましたし、最近は新城市の起業家育成事業で力を借りることが増えています。

 

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(起業塾期間中は、ブラザー社員の方々を対象に新城で行うグリーンツーリズムについてヒアリングを行うなど、「軸」を見直すきっかけとなった)


 
  ●起業塾に入る前と卒業したことで変わったことや今の事業に活きていることはありますか?

  安形:卒業からだいぶ時間が経っているので、起業塾当時の事業は、今はもう実施していません。今に活きていることは、個別具体のアドバイスそのものというよりは、考えるための「軸」ができたことだと思っています。また、OBOGや同期とのつながりもできたのがありがたいですね。

 
  ●起業塾を卒業されてから5年以上が経ちましたが、現在の事業はどのように発展していますか?

  安形:農業としての面では、夏を中心としたスイカ事業から、約60種の野菜を通年栽培するようになりました。それに加えて、地域全体のプロデュース事業にもより力を入れるようになりました。地域住民を巻き込んだり、都市部の人を誘客する目的で、都市農村交流事業にも取り組んでいます。農業体験や市民農園、また援農ボランティアの受け入れなど、都市に住む方々が農業に繋がることのできるチャンネルをとにかく増やしました。このあたりの展開は、起業塾支援期間中に得た知識などがヒントになっています。

   古民家を活用した農家レストランの経営も始めました。「古民家カフェはちどり」という名前で、農家レストランの機能とコミュニティカフェ的な機能を持たせて、地域の人を繋ぐ役割を持っています。古民家で2年くらい営業したのち、現在は鳳来館に移転して継続しています。

 

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(鳳来館では地域の素材を活かした料理が楽しめる他、さまざまな活動やイベントの拠点にもなっている。)


   また、起業段階にある若者たちのプレゼン大会を開催しています。東海若手起業塾のように、起業を志す人達の後押しをしたいと思っています。

 

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(今年で第3回を迎える「奥三河若手起業家プレゼン大会」。日程など詳しくはこちら!)

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  今後も引き続き、起業塾OBOGの近況を当ブログにて発信します。興味のある方は、Facebookの「いいね!」やメールマガジンへ登録してください。お見逃しなく!

  (東海若手起業塾実行委員会事務局 荒木)

 

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2016年11月 4日 (金)

東海若手起業塾OBOGインタビュー Vol.2 前原融さん(わらびや)

 ブラザー工業の100周年記念事業として2008年にスタートした「東海若手起業塾」。地域や社会から必要とされる若手起業家の育成を掲げて、2016年3月までに8期38名(35組)の起業家への支援を実施し、現在は9期生の支援に取り組んでいます。

   今回は、岐阜県飛騨市山之村地区でわらび粉の生産に取り組む、わらびや代表・前原融さん(8期OB)に、現在の取り組みについてお話を伺いました。

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  ●前原さんと山之村地区

   映画「君の名は。」のモデルとされる岐阜県飛騨市の飛騨古川駅から車で1時間15分、富山県と接する山の中に山之村地区はあります。平均標高1000m、人口150人程度が住むこの集落に、2016年4月から移住した前原さん。この地域でかつて盛んに行われていた「わらび粉」の生産を復活させることを目指し、活動を展開しています。

   群馬県出身の前原さんは、わらび粉生産を志し、2014年度に岐阜県立森林文化アカデミーに入学。2015年度には東海若手起業塾の第8期生として事業プランをブラッシュアップし、2016年度からは飛騨市の「地域おこし協力隊員」として活動しています。

  前原:よそ者の自分がいきなり地域に入ってわらび粉生産を始めるのは、どう考えても難しいだろうなと(笑)。住民の方々からの理解や共感を得たり、わらび粉の生産地を確保し整備するためには、時間や信頼が要ります。なので、そういった事業基盤を整備するための期間は、協力隊員として活動しています。事前に起業塾で事業プランをつくったことが、今の活動にも活きています。協力隊員には自治体と雇用関係が「ある」場合と「ない」場合の2通りあるのですが、自分は後者。そのおかげで、わらび粉生産や、地域での活動に集中して取り組めています。

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(起業塾では、チームで事業のブラッシュアップやニーズ調査に取り組んだ。)


 
  ●「わらび粉づくり」とは?

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 わらび餅の原料として使われる「わらび粉」は、山菜としても馴染みの深いわらびの根から抽出して作られます。主な成分はでんぷん質。現代では、ほとんどのわらび餅がジャガイモやタピオカから作られた、より安価なでんぷんで代替されていますが、一部の高級和菓子店などからは今も根強い需要がある材料です。そんなわらび粉の名産地として、山之村地区はかつて名を馳せていました。

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 わらびの根を木槌で叩き、繊維とでんぷん質を分離させる。数人で話しながら作業すると、すぐにドロドロの塊になった。 この状態のものをろ過させ、でんぷん質を沈殿させることで、わらび粉が精製されます。100kgの生根から作れる量は、わずか3~4kg程度。

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 右側が馬鈴薯でんぷんで作ったわらび餅、左側が山之村産のわらび粉で作ったわらび餅。山之村産は少し赤みがかった黄金色が特徴的で、この色が和菓子業界では「最高級品」の証なのだそうです。ほのかな土の香りと、口の中で粘りが溶けるキレ感が印象的でした。

 
  ●これから、どんなことにチャレンジしていきますか?

  前原:わらびの生産適地を確保することが一番の課題だと思っていたのですが、以前牧場だった市有地を借りられることになり、面積的には十分な量が見込めるようになりました。次は、そこの整備ですね。藪をすべて取り払う必要があるので、春に野焼きをしようと思っています。山菜狩り目的の観光客対策も考えています。

   住民の方々の高齢化が進んでいるので、集落を維持していくために、自分のような若者がもっとこの地域に住んでいってほしいです。わらび粉生産は、あくまでこの地域の仕事のうちの1つ。他にも地域の人々が必要としていて、稼げる仕事はたくさんあるので、定住するためのロールモデルとして活動したいと思います。

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(奥の柵に囲まれた広場すべてが、この冬のわらび粉生産地となりました。広大!)


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  (東海若手起業塾実行委員会事務局 小池)

 

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